六郷町は全国の名水マニア憧れの地だ。環境庁の全国名水百選に選ばれている。全国名水百選はいずれも劣らぬ名水ではあるが、六郷町はそのなかでも間違いなくAクラスの名水であろう。テレビの旅番組などでもたびたび取り上げられて知名度も高い。今回の旅の中でも楽しみな場所の一つであった。
さほど広くはない六郷町の随所に湧水があり、その数は30ヶ所近い。しかも人家に近い場所であるためよく整備されている。同じ名水百選でも、山の中の川の源流のように人の手がまったく加わっていない名水よりも、人間の暮らしの中で役立ち、守られながれ歴史を経てきた水の方がことさらに貴重ではないかと思うのだ。
久米清水。
道路が拡幅されたらしいが、泉を潰さずに橋のように上を通している。湧水を大切にする人々の気持ちが伝わってくるようだ。
どれ一つをとっても、他所ではそれひとつで名所になるほどの立派な名水ばかりだ。
昔ながらのサイダー工場が湧水を囲むように建てられている。
ここでは簡単な食事できる。ちょっと時間は早いが、夕食をとることにした。木陰を抜けてくる風で涼を取りながら、冷やしそうめんや名水で育てた鯉料理などをいただいた。
おみやげに1ダース入りののサイダーを買って帰った。
素朴なパッケージングがうれしい。
今回は六郷町の全ての湧水を廻ったわけではない。湧水だけでなく寺町もありぶらぶらしていたらかなり時間が経っていた。
こちらは本覚寺。
六郷町はきちんと見ようと思ったら、半日は必要だろう。いつかまたきちんと訪れたいものだ。
(1999年08月24日訪問)