岩水寺・本坊

車道をまたぐ棟門。広大な寺域に諸堂が点在する。

(静岡県浜松市浜北区根堅)

浜北市に岩水寺という寺があり、その境内には竜宮へ(あるいは諏訪湖へ)と続いているという鍾乳洞があるという。長いあいだ気になっていた寺である。浜松の周辺に足を運ぶのはこれで3度目になるが、なかなか機会がなくて訪れることができないでいた。今回名古屋への旅の途上で、浜北に立ち寄ることにした最大の理由がこの岩水寺だ。

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岩水寺の寺域は広大だ。岩水寺駅から参道を進むと、車通りをまたぐ大きな棟門がある。

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その門をくぐるって進むと駐車場があり、鐘堂がある。

堂宇はいったいどのくらいあるのかちょっと想像できない。

鐘堂の先に見える巨大な建物が本堂の地蔵堂だ。

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本堂に着いた私は、さっそく目の色を変えて鍾乳洞を探したが、どこにもそれらしき案内が見当たらない…。

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そういえば、私が本堂に拝観している間に、100人くらいのハイカー(その半分くらいは小学生)が山道を進んでいった。もしかして、彼らの目標は鍾乳洞なのか? あんな大勢の子供たちと一緒に鍾乳洞を見学するのはちょっと興ざめだ。少し心配になってきた。

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私も子供たちが行った方向に、本堂から清流に沿ってさらに進む。途中には子安地蔵、金毘羅社、弁天堂などが続く。

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500m ほど進むと薬師堂、白山社のある本坊に出た。

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薬師堂といっても、普通の寺の本堂の規模。

薬師堂の先にあった地案坊という宿坊。

これひとつとってもこの寺が巨大だということがわかる。

しかしここにも鍾乳洞の案内はなかった。しかも、先に行った子供たちの大軍はここにも見当たらない。さては、鍾乳洞はさらに奥にあるのか‥‥。

私は一度本堂の駐車場まで車を取りに戻り、子供たちの後を追った。(つづく)

(1999年11月21日訪問)

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