東本願寺別院の南側にある小さな寺。
東本願寺のある辺りはちょっとした寺町になっていて、通りは連子格子の古い商家風の町並みになっている。
その商家の間に専福寺の山門が見える。両サイドはいわゆる鰻の寝床ふうの商家。
細い参道が続いていて、寺の敷地は奥まったところにある。
参道には紅梅、白梅が植えられていて、季節がらよい香りを漂わせていた。小さな樹だがよく剪定されていて参道によく似合っている。
本堂。正面5間のうち3間が開口部になっていて、桟唐戸と呼ばれる板戸の内側が障子になっている。古びた木材の色と、真新しい障子紙の白い色が対照的で、清楚な印象をあたえる。小さな寺だが、そこここにさりげない美意識を感じさせる寺であった。
(2000年03月18日訪問)