北方町の観光マップを見ていたら、時の太鼓なるものが載っていたので行ってみた。
時の太鼓は円鏡寺から南へ5分ほど歩いた西順寺という寺の境内にあった。北方の城主が将軍家に馬術を披露し、その褒美として太鼓と太鼓の打ち方を授かったのだという。太鼓の打ち方は徳川家にしか許されていないものだったそうだ。
時の太鼓はもともとは別の場所にあったのを、この場所に移築したものらしい。普通、時の鐘といったら、町並みのランドマークとしては強烈なインパクトがあるものだが、この時の太鼓は寺の境内に移築されていることもあって、あまり心の琴線に触れるものがない。
なお、西順寺は写真のような寺であった。たぶんこの本堂もいつかは昭和のモダン寺として歴史的な建築群となるだろう。
境内の植木はよく整えられていて気持ちがいい。鐘堂は2間×1間、本瓦葺き切妻造の立派なものであった。
(2000年03月20日訪問)