日吉神社門前町

鳥居と釘貫門のある神仏習合の門前町。

(岐阜県神戸町神戸)

写真

神戸町は日吉(ひよし)神社の門前町として発達したことは、地図を眺めてみればすぐに見て取れる。

上宮(かみのみや)の参道はいまでも袖卯建を上げた家並が続いていて、古い門前町の風情に満ちている。参道の南側を眺めると、石の鳥居がありその脇には背の高い火の見櫓が建っている。1世紀は時代が異なるだろう火の見櫓や電柱は実は町並みの一部に溶け込んで、低層のランドスケープに縦の構図を与えるという新しい役割を果たしているのである。

写真

門前町の北側を眺めると、朱塗りの釘貫門がある。屋根を掛けているから、一見すると鳥居のようにも見えるが、これは誰が何と言おうと釘貫門であろう。

門の先には上宮の社が見えている。

(2000年03月20日訪問)