新宿の花園神社は、新宿駅から来ると歌舞伎町を抜けたちょっと雑然とした場所にある。神社の裏は「新宿ゴールデン街」という飲み屋街だ。
香水や小便の匂いに満ちた街にあって、この花園神社の境内は治安もよく、ひとときの安らぎを与えてくれる貴重な場所だ。
行った日は、酉の市の準備が始まっていて、境内には至る所に夜店のための支柱や、提灯をつるすための足場が作られていた。
業者が資材を搬入するために開門されていて、境内に駐車することができたが、普段は駐車場はないかもしれない。
境内はには拝殿、本殿、社務所、神輿舎、水盤舎、稲荷舎、そして芸能浅間社がある。
境内にある威徳稲荷への通路。鳥居がトンネルのように奉納されている。
トンネルの突き当たりには威徳稲荷の本体。
そしてこれが問題の芸能浅間神社だ。境内の入口の隅っこのほうにある。注意しないと見落としてしまうような場所だ。
いわゆる芸事の神様ということなのだろう。が、溶岩でできているし講中の石碑はあるし、これはどう見ても富士塚。
高さは1m程か。さすがに登山道などはない。
今でも信仰は厚いようだ。玉垣には芸能人の名前が書かれている。
ステンレス製で、まだ出来たてのピカピカだった。
以前に来たときとは奉納している芸能人の名前もだいぶ入れ替わっているようだ。
(2000年10月14日訪問)