
龍泉洞へと向かう。龍泉洞のある
穏やかな山並みのなかに龍泉洞はある。おそらくこの山並みは石灰岩の塊りなのだろう。


洞内にはいろいろなコウモリが棲んでいるということで入口付近ではちらほら飛んでいるのが確認できた。
入口を入るとクレバスのような垂直に切り立った通路が続く。ここは通路というより、洞内の水が流れ出す川と言っても良い。昭和30年代までは船で洞内を観光していたそうだ。
今は木道がありその下はすごい勢いで水が流れている。

龍泉洞の特徴は、巨大な地底湖である。地底湖というよりも、鍾乳洞のほとんどが水没していると言ったほうがわかりやすいだろう。
観察路は橋のようになっていて、随所で縦穴を見下ろすことができる。

水の透明度は高く、水中にライトが設置されているので深くまで見通すことができる。
この場所は水深が35mある。水面はすぐ近くにあるのだが見下ろしているとお尻のあたりがむずむずしてくる。大量の水はそれ自体が一種の恐怖心を抱かせる。もしかしたらあまりに水が透明なので、高度感からくる恐怖なのかもしれないが。

龍泉洞の断面図。

洞内の鍾乳石は豊富だ。

観光鍾乳洞にありがちな仏像に見立てた石筍。

リムストーンも見られる。

鍾乳石の模式図解があった。
意外に鍾乳洞でこうしたわかりやすい図解を見かけないのだよね。

後半には登りもある。

登りきったところから眺めると、水面ははるか下になる。
大空間だ。

出口付近でみかけた水没した階段。水量が昔より増しているのだろうか?
私の好きな映画『ノスタルジア』にでてくる廃寺院の場面のよう。

(2000年10月06日訪問)