釜石大観音・門前町

大観音の仲見世。営業している店が多い。

(岩手県釜石市大平町3丁目)

山田町から釜石市までは30kmくらいの道のりだ。途中には3つのリアス式の湾があり、峠と港町が交互に続いている。釜石市に近づくにつれて交通量も増えてきて、車の流れも滞りがちになる。釜石市に入ったとき時刻は3時をまわっていた。とりあえず、入場時間制限のありそうな釜石大観音へと向かう。

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釜石大観音は釜石湾の中にある小さな岬の突端に立てられている。

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駐車場が2ヶ所にあり、観音の入口に近いほうは有料。門前町の駐車場は無料だ。

有料無料に関係なく門前町をひやかすのも楽しみの一つだから、当然無料駐車場に置く。

入口はコンクリート製の巨大釘貫門。この門を過ぎると左右に仲見世が続いている。

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平日だったからか、オフシーズンだったからか、それとも、時刻が3時を廻っていたからかはわからないが、1/3くらいの店が営業していなかった。

見えにくい写真で申し訳ないが、奥に大観音の背中が見えている。

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だが、2/3の店が営業しているだけでも大したものである。門前町を冷やかすのはお寺巡りの楽しみなのだが、最近はこうした門前町は貴重な存在で、いつまでも続いて欲しいと願うばかりだ。

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仲見世を過ぎると八脚門が見えてくる。

ここから先は入場料が500円。まあ高くはないが、入場料を境内の入口でとるか、観音の胎内で取るかという問題は微妙なところだ。経営効率という面では境内の入場料として取りたいところだろう。一見の観光客の私などにとってもどこで取られようと大した違いはない。

しかし一方で境内有料では地元市民の足は遠のいてしまうという難点がある。(神奈川県の江の島などは島自体への入場料は無料で、個々のアトラクションを有料としている。)市民の憩いの場として多くの人に参拝してもらうのも一つの手だとは思うのだが。

(2000年10月06日訪問)

福岡県の神社 (アクロス福岡文化誌 6)

単行本 – 2012/5/1
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)

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