中央町へ移動。日本の棚田百選にも選ばれている
棚田がある場所は大垪和西という字。学校、役場の支所、農協などの地域の主要施設は標高の高いところに集まっていて、田んぼはそこから下に広がっている。
田の枚数が850枚。比較的大規模な棚田だ。すり鉢状の谷の3面がほとんど水田になっているため見晴らしが良い。枚数や景観から言えば「千枚田」と言ってもよさそう。
平均勾配は資料によれば1/6ということで、棚田としては中くらいの傾斜度と言えようか。
同じ平均斜度でも、緩やかなところと急峻なところが混在していれば、部分的には崖のような場所もできるので棚田としては険しい印象となる。しかし大垪和の棚田は全体的に斜度が均一なので1/6という数字よりは穏やかな印象を受ける。
とは言え、全体の高低差は160m、80段近い段数がある。最も段が連なっている北側の斜面はさすがに壮観な眺めだ。
写真の上のほうに見える赤い屋根の家の付近まで車で上がってみた。
構造は
田の面積が広くて機械化しやすいためか、耕作放棄田も少ない。
南側(北向き斜面)の田。
北側にそびえる王山。大垪和西の集落を見守っているようだ。
(2001年05月05日訪問)