それでも一応、地区内を走り回っていると、断片的に棚田らしい風景を見ることができる。
上籾の平均斜度は1/7。だが山の上のほうではかなりの急斜面にも田が作られている。
しかし急な田は耕作放棄田になっている場所が目立つ。
資料によれば上籾の棚田の耕作放棄率は20~30%ということだ。棚田百選に選ばれている田としてはあまり良い数字とは言えない。
斜度が45度くらい行ってそうな場所。(スキー場だったら、上級者でないと下りられそうにない斜面だ。)
すごい景観だが、電柱が目ざわり。
細い田。4畝くらいしか植えられそうにない。
水が張ってないので、畑になっているのかもしれない。
法面は土坡が基本だが、急斜面では石垣も見られる。
水源は資料によれば溜め池が中心。
水は張られているがまだほとんどの田では田植えが始まっていなかった。
等高線にそって美しい弧を描いている。
ちょうど、写真中央のカーブの途中で、イタチ(?)と思われる動物を見かけた。
このような不規則な形の田が作り出す畦畔の模様が棚田の妙味である。30分くらいかけて地区を回り、いろいろなアングルから田を眺めて楽しんだ。
このあと北庄へ向かう。北庄には2,700枚からなる棚田があるということなので、行けばわかるだろうと思っていたのだが、それらしき棚田が見つからないうちに久米南町の市街地まで下りてしまった。(あとで調べてみたら、北庄は思ったより広くて、ぜんぜん違う場所を探していた。何事も下調べが大切・・・。)仕方がないので北庄の棚田はあきらめて次の目的地、誕生寺へと向かった。(どうもこの地域にはもう一度行ったほうがよさそうだ。)
(2001年05月05日訪問)