久円寺

堂が多い。日蓮宗の地方七堂伽藍と言えるかも。

(宮城県石巻市千石町)

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昼食もとり、町並み散策を終えて、再び車で移動を開始。久円寺は石巻駅の北東にある日蓮宗の寺。

石巻市内に他の寺もあるなかで、どうしてこの寺に立ち寄ったのかははっきりとは思い出せない。門前を車で通過してみて、車窓から面白そうなものがあるかどうかチェックしようとしたのだと思う。

山門は(おそらく)四脚門。

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一応、それなりの寺だったので下車して参詣することにした。

境内は広くて突き当りに切妻妻入りの本堂が見える。

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山門を入って左側には妙見堂。

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浄行菩薩堂(手前)、七面堂(奥)。

妙見堂、七面堂などは日蓮宗に特有の伽藍だ。日蓮宗の地方寺院に七堂伽藍(しちどうがらん)(=その宗派にあったらいいとされる堂宇が完備した状態)という概念があるかどうかわからないが、あるとしたらそれに近い状態の寺である。

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本堂の左側にあった堂。釈迦堂(?)。

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境内の右側には最上稲荷堂。

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本堂が開いていたので上がらせてもらった。

七堂伽藍をふまえて呼ぶならば「本堂」ではなく「祖師堂」と呼ぶべきなのだろう。つまり日蓮上人を祀る堂が本堂なのである。内陣の奥に祖師の像が見えていた。

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内陣の厨子の上には何やら天部の神々が。

日蓮宗では、山門に持国天、増長天を置き、本堂に多聞天、広目天を配置するというがそれなのだろうか。

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厨子の横には何やら武将のような像があった。将軍地蔵とか、日蓮宗の神ではないとは思うが。

2004.8.16 Y氏より以下のようなご指摘をいただいた。

本像は「加藤清正」ではないかと考えております。 理由は次の点です。

●加藤清正が使用していたとされている2種類の家紋が 甲冑にあしらわれている。  

蛇の目:鎧の胴部分正面、草摺(腰部分)の下端

桔梗:はっきりしないが兜の前立て(正面の飾り板)が 五角形の花弁状

●加藤清正は熱心な日蓮宗(法華宗?)信者として有名。軍陣で用いる旗印にもお題目「南無妙法蓮華経」を大書 したものを採用していたと伝わる。丁度基督教での聖人のような意識でおまつりされているのではないでしょうか。

なるほど。神像ではなくて最初から武将の像を考えるべきだったとは。

(2001年08月15日訪問)

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