松島。つまり、日本三景の一つと数えられる景勝地である。
瑞巌寺の参道は海岸に面しており、門前町はその海岸通りに沿って続いている。
この「観月楼」は三階の土産物屋で、「観月」という響きが粋だ。三階の特別席で花火見物や月見でもすればさぞやよい気分だろう。
店は通りに面したところに土産品などを並べているが、意外に奥行きがあり、奥には食堂などを備えている店が多い。
暑くてダレてきたので、カップルが少なそうな店を選んでかき氷を食べた。
土産物屋街のあいだからは「松島城」(観光ホテル)も見える。疲れていたので遠くから写真を撮っただけ。
記憶が混乱しているのかもしれないが、私が中学時代の修学旅行で松島に来たとき宿泊したホテルは、ここではないかという気がしてならない。天守閣部分以外の宿泊棟も、忍者屋敷みたいな不思議な構造だったような記憶がある。
松島の代表的な景観の「五大堂島」。
松島という場所は、湾に小島が点々とある景観なのだが、実際に自分の目で見てみると別に大したことはない気がするのだ。日本三景の残りの2か所(宮島、天橋立)もそうだ。
江戸時代のマーケティングが上手かったのであろう。一度有名になってしまえば客が来る、さらに有名になるという好循環が今でも続いているのである。
五大堂島へは朱塗りの橋を2つ渡り継いで歩いて渡ることができる。途中の島にあった鎮守堂。
これが五大堂。伊達政宗が建立したと伝えられる堂で、国重文。
有名である、という点と、伊達政宗が建立した(という言い伝えがある)点を除けば、はっきり言って、国重文に値するような建物ではないと思う。松島町指定文化財くらいがちょうどいいのではないか。
五大堂付近の弁天堂。
町内会かなにかの露店になっていた。
(2001年08月15日訪問)