船岡観音のある船岡城趾から柴田町市街地を見渡すと、寺の本堂の屋根がいくつか見えた。前回に来たときは船岡観音を見たあと西から北の方向の寺に立ち寄ったので、今回は東側の柴田町の市街地の寺を見学することにした。同じ町を訪れても、なるべく違う道を通るようにすれば何か発見もあるだろうから。
そんなわけで最初に立ち寄ったのは恵林寺という寺。読み方は「えりんじ」か? 「恵林寺」といえば山梨県塩山市にある寺が有名だ。
入り口付近には幼稚園があり、広い駐車スペースがあったのでそこに車を置いて歩く。
石門のある参道を50mくらい進むと四脚門がある。
四脚門を入ると正面に本堂。
右側に生えている黒松が立派である。
本堂の右手には庫裏がある。
本堂の前にはモルタル打ちのきれいなまわり場があった。まわり場とは、野辺の送りの時に葬送行列が円周状に回る場所である。
寺の人がいたので聞いてみたら今でもやっているそうで、ここで回ることを“三匝(さんそう)"と言うのだそうだ。
本堂の左側には小さな観音堂があった。小堂だが木口階段がついた品のある建築だ。
(2001年09月22日訪問)