馬場の植竹記念碑

昭和5年に建てられた記念碑、兼、道しるべ。

(徳島県阿波市阿波町馬場)

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久勝街道から県道139号線へ合流し、妙体山のすそ野を巻いていく。この県道139号線には、B級物件的に取り上げるべき秘宝館があるのだけれど、いままで一度も行ったことがない。

もしかしたら秘宝館、あまり好きじゃないのかも・・・。

その代わりといってはなんだが、道ばたに不思議な碑を見つけたので報告しておこう。

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「竹林記念」と書かれている。

竹を植林したことを記念して碑を建てたのか?

いまではまったく考えられないことだ。真竹など倒れやすいし、ほんと迷惑でしかない植物だから。

だが、かつて山のバイオマスに強く依存していた時代、里山には現在のように樹がなく禿げ山だったし、竹細工に必要な真竹も貴重だったのだろう。

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裏面の定礎を見ると「昭和五年馬場青年会」書かれている。

側面は東面は道しるべになっていて「脇町へ一里二十三丁、穴吹へ一里十八丁、箸蔵へ十里」とある。

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西面は「土柱へ十七町、切幡へ三里十八町、撫養へ十一里」となっている。なぜかこちらの面は「丁」が「町」の字だ。

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材質はRC造洗い出し。付け根の部分が折れているのは、自動車でもぶつかったのだろう。

(2005年03月06日訪問)

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四国大学新あわ学研究所 (編集)

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