紅葉谷川の棚田

きちんと耕作されている石積みの美しい棚田。

(徳島県那賀町西納大張)

相生トンネルを抜け、県道291号線は紅葉谷川の谷へ入った。私は旧道を通って古ぼけた離合できないトンネルを通行したが、いまは新しく2車線の立派なトンネルもできているので、峠には新旧2本のトンネルが並行している。

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そのまま旧道を通って、西曽根という集落の中を進んでいく。

村は道路に沿って人家が並び、耕作地は道路から谷のほうへ下がっている。

石積みの美しい棚田だった。

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細っそい田んぼだ。

不規則な形の圃場に対して、ウネが几帳面にまんべんなく植えられている。これってすべて手植えだよね?

足跡の間隔もすごく細かいけれど、苗の間隔も緻密のような気がする。

すべて自家用なのだろう。もう耕作していない田んぼも目立つ。

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少し進んで大張集落へ。

素朴なつり橋があった。

大張集落からは県道292号線に切り換えて、紅葉谷川を下り那賀川の本流方向へ戻ることにした。

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途中、請ノ谷松平間という字で見かけた石積みのすばらしい棚田。ほぼ全面的に耕作されている。

耕作放棄が増えている中で、この紅葉谷の棚田は比較的よく耕作されている。

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「この谷はいつかちゃんと写真を撮りに来てもいいな」と思ったが、実際に「ちゃんと写真を撮る」っていうのは私のスタイルじゃないし、そんなことを考えていたら腰が重くなるだけなのはわかっている。

結局、きょうみたいに何の目的もなく走っているときに撮った写真だけが写真フォルダに溜まっていくのだ。

(2007年05月27日訪問)