南島のタシマ

コンクリで作られた一坪くらいの墓地。

(徳島県石井町高川原南島)

石井町役場の時計塔が消化不良に終わり、なんだか物足りないのでしばらく役場付近をぶらぶらすることにした。

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適当に走っていたら、飯尾川の近くで田んぼの中の墓地を見かけた。田んぼの中の島なので、私は「タシマ」と呼んでいる物件だ。

農道からは7~8mは離れているうえ、墓へ渡る通路のようなものもないから、田んぼに水を張ったり、葉物野菜を育てたりする季節にはまったく近づくことができなくなる。いまだって、きれいに耕耘されたところに足跡を付けて近づくのがはばかられる状況だ。

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墓石は4基あり、舟形×2、櫛形×2、額縁つきの山角型×1という構成。年代を重ねていることがわかるバラエティのある墓石群で、一番新しい山角型でも明治くらいじゃないかと思う。

このようなタシマにつては後の連載(阿波国すきま漫遊記の14話)で集中的に紹介する予定だが、適当に撮った写真が半端になってしまいそうだからここで掲載しておく。

ちなみにこのタシマ、場所の撮影場所の特定に非常に苦労した。後ろに写っている赤い屋根の特徴的な農家が現在は存在しないからだ。タシマはものが小さいうえにストリートビューで近づけないような場所にも多いから場所の特定にいまから気が重い。

(2008年04月06日訪問)

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