半田市内に到着。三河地方に来たので夕飯にはウナギでも食べたいと思って市内を走っていたら巨大なレンガ造りの廃虚があったので思わず車を停めた。
案内板によれば旧カブトビールの工場だそうである。使われたレンガの個数は東京駅、横浜埠頭、北海道庁について全国第4位といわれているそうである。
確かに圧倒されるくらい巨大なレンガ建築である。
半田といえば現在はミツカンの城下町として名を馳せているが、もともと対岸の碧南とあわせて醸造業の盛んな場所だったようだ。
北側の壁面。
この壁面には戦時中のP51の機銃掃射の痕が残っている。戦争遺跡でもあるのだ。
P51は戦闘機、つまり、飛行機を攻撃する飛行機だから本来は工場を攻撃するような機体ではない。
工場が中島飛行機の衣料品倉庫として徴集されていたので攻撃を受けたと説明板には書かれている。だが実際には、P51が来襲しても敗戦直前の日本には迎撃機もすでに存在せず、することのない戦闘機部隊が訓練か遊びで市街地の目標物を攻撃したというところではないだろうか。
南東部の倉庫。ここが一番絵になる場所だった
(2001年11月24日訪問)