当初は鍾乳洞だけを見て次の地域へ向かう予定だったのが、いつのまにかかなりの時間を山野町で過ごしていた。
こうなってしまうとやけっぱちだ。中途半端に観光するのはよくないので、この谷を出るまでは、寺の看板を見かけるたびにことごとく立ち寄ることにする。
正明寺という寺へ入ろうとすると、境内のすぐ外側に茶堂があった。
場所は急坂を登りきった村境である。もし茶の接待をしやすくするのであれば、もう少しずらして寺の横にでも建てればよいのだろうが、あえて村境に建ててある。もはやこれは村を出入りする者を監視する番所と言ってもいいのではないか。
(2002年08月26日訪問)