金比羅宮。府中市中心部、かつての歓楽街のはずれにある神社。
境内は北面している。
神社の前の道は車を駐車できるスペースがないので、他所から観光で見に来るには適していない神社だ。
鳥居をくぐると進路をふさぐように常夜灯がある。
説明によれば、天保十二年に建てられたもので、日本一とのことだが、かなり微妙な物件だ。
常夜灯の意匠の善し悪しについてはまだよくわからないが、軒が深く竿のクビレも大きく女性的。もしかしたら、このような平面が正方形の常夜灯は、金比羅神社系の特徴かも知れない。
常夜灯を回り込むと、
…が、やたらとうるさいことが書いてある。上から読み上げると、「本殿、境内で遊んではいけません。境内はお互いできれいにしましょう。樹木は折らないよう可愛がりましょう。犬は連れ込まないこと。自動車ならびに車両おかないこと。」「環境浄化のため、中高生の境内をたまり場として使用することをお断りします。」「使用禁止。管理の都合上、当分の間拝殿の使用を禁止します。」…こんな窮屈な神社では神様もかわいそうだ。
本殿は小さい。
流造に縦拝殿が接続したような外観。こういう構造の神社、すぐには思い当たらない。
境内にはほかに末社の稲荷社があった。
(2002年08月26日訪問)