富岡市後賀はおだやかな印象の谷戸だ。埼玉県の八高線の沿線にこんな雰囲気の谷戸が多いような気がする。
そこに小さな飼育所が見えた。
名前は後賀三飼育所。
名前には共同はついていないが、個人が経営していたような感じではなく、おそらく共同飼育だったろうと思う。
窓から少し見えるが、この飼育所の構造は、重量鉄骨。規模からしたらすこし贅沢な構造だ。
いまは個人の所有になっているようで、奇麗に使われている。
内部はブロック電床育の室が片側2つずつの4室。
宿直室のほうも奇麗にしてある。人が住めそうな感じだ。
貯桑場は地下ではなくて、写真中央の白い扉の部屋だったようだ。新しい飼育所の貯桑場が地下ではないのが、この地域の特徴と言っていいかもしれない。
消毒槽はなぜか埋められていた。
近くの養蚕農家の蚕室。
こうした2階建ての蚕室は、おそらく1階が飼育室、2階が上蔟室だったのだろうと思う。
(2008年05月02日訪問)