下蒔田のコンニャク荒粉倉庫

大谷石で作られた土蔵。

(群馬県下仁田町馬山)

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稚蚕飼育所を探して、横瀬川という沢に分け入ったときに見かけた土蔵。

「繭の倉庫か?」見慣れないものだったので、車を停めた。

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裏側に回ってみると、「荒粉倉庫」と書かれている。

コンニャク芋を、チップ状にした中間加工品である「荒粉」をしまう倉庫らしい。

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材質は栃木県産の大谷石。

大谷石は断熱と防湿にすぐれた特性をもつ石材だ。粉のような湿度を嫌うものをしまう土蔵にはもってこいなのだろう。

(2008年06月28日訪問)

近代別荘建築 歴史を繫ぐ建物とその物語 (味なたてもの探訪)

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十代田 朗 (監修)
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