造石法華経供養遺跡

法華経の写経を記念して作られた石仏。

(群馬県甘楽町造石)

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造石法華経供養遺跡。この名前を聞いて、内容を想像するのはあまりにも難しい。私も昔は「石で出来た法華経が埋まってた場所?」くらいに思っていた。

実際は「造石(つくりいし)」は地名で、江戸初期に法華経を千回読誦した人がいて、読誦の記念にここに石仏などを作ったというお寺のような場所なのである。

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現在は、お堂が二つある。

左が釈迦堂、右が地蔵堂だ。

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地蔵堂の内部には、石造の大仏が納められている。

半跏踏み下げの地蔵菩薩座像で、手首が胴体に差し込むように作られているのがおもしろい。

建物は新しくなっているが、以前の建物が好きだったので残念だ。以前は大仏の左右に小さなひな壇のようなものがあって、それが階段のようにも見えたのだ。子どものころ、その写真を見ては「この大仏は、どれほど大きいんだろう」などと夢を膨らませていた。

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釈迦堂の内部。

(2008年09月20日訪問)