国道245号の神農原付近にあった稚蚕共同飼育所。
2010年に富岡製糸場を訪問したとき偶然に発見。2008年にこの地方の飼育所を巡ったときには、集落の中を抜ける裏道ばかりを走行したため、この建物に気付かなかった。
妻側に明かり取りの窓があるのが特徴的。
東側が配蚕口だったと思うが、カギがかかっていて内部の様子は見えない。
建物は下半分が木造モルタル、小屋部分は木造トタン板張りとなっている。
壁面を見ると土管が出てので、土室育の建物であることがわかる。
穴が塗りこめられていないことから、ブロック電床育などには改装されておらず、内部は古い構造のままだと思われる。
一ヶ所だけ高窓が開けられていた。
そこにデジカメを持ち上げて撮影した写真。
土室育特有の土管の換気塔が見える。まだ土室のまま、残っているのだ。
外観がきれいに保たれていることからして、内部の施設も比較的よい状態で保存されていると思われ、ぜひ中を見学したい飼育所である。
西半分は公民館になっているようだった。
子供たちが日だまりに集まって、カードゲームをしていた。
(2010年01月10日訪問)