高速道路の上信越道を東京から長野に向かって走ると、藤岡JCを過ぎたあたりで、左手に目立つ山が見える。山頂には小さな天守閣状の展望台があるので、よけいに目立つ。牛伏山だ。
その牛伏山の南側、高速道から見ると裏側にあたる地域には、限界集落や廃村が点在している。そのひとつ、大沢に行ってみた。
集落の中を走っていると「薬師如来入口」のような看板が出ているのに気付いた。
看板を入ると、農家の裏山のようなところへ続いていた。
そしてこれが看板にあった薬師如来。
あ、また石祠だ。
これも本来は墓石ではなかろうか。
窓の中を覗くと、内部に小さな石仏が納められている。
もしかしてきょう見てきた石祠にもすべて仏が納められていたのではないか。これまで内部をチェックしなかったのは失敗だった。
内部に納められているのは、安山岩で彫られた薬師如来のようだった。
あとで調べてみると、このような石仏を「
今後、祠内仏がありそうな祠を見つけたら、必ず確認しようと思う。
大沢集落で見かけた猪垣。
手前のトタン張りの壁も猪垣といえばそうなのだが、注目すべきは奥の沢との境界は石積みだ。距離はわずか10mほどだが、立派な猪垣と言っていいだろう。
群馬県内で初めて紹介する猪垣である。
(2008年12月28日訪問)