2008年の年末、年末年始の休暇を利用して群馬に帰省した。群馬県の稚蚕共同飼育所巡り計画は赤城南面から始まって、左回りに西上州を廻ってきた。この旅で訪れる鏑川下流、すなわち、吉井・高崎・藤岡のチェックをもって計画は最終段階を迎える。
無論これだけでは群馬県の面積の1/3程度を廻ったにすぎないのだが、残りの地域は山間部と都市部なので、飼育所もいくらも発見できないだろう。それにここまで150箇所ほどの飼育所の遺構を見てきて、群馬県の稚蚕飼育所のパターンはだいたい網羅してきているように思えていた。これからは養蚕農家や製糸業などにテーマを移していくつもりなのだ。
2007年1月から始まった稚蚕飼育所巡りは、まる2年間かかったことになる。