高崎市倉賀野町から藤岡市日野へと通じる県道173号線。その県道の西平井の信号を少し北に行った畑の中の道ばたにこじんまりとした花壇がある。
私はこの県道を通るとき、いつもこの花壇が気になってしまうのだ。あるとき車を停めて近くで観察してみた。
これがその近影である。
なぜこの物件が気になってしまうかというと、それは、その外観が「
肥壷とは人糞を醗酵させる水槽である。かつて農村では肥料分が不足ぎみで、市街地から人糞を集めてきて田畑に使用していた。ただし人糞をそのまま散布するのではなく、いったん肥壷で醗酵させて成分を安定させたり、殺菌などをした。
それは遠い昔の話ではなく、昭和40年ごろまではまだ残っていた。したがって田園を移動するときにはどこかに肥壷が残っていないか注意しているのだが、これまで群馬県では1件も見つけていない。それゆえ、群馬県の肥壷の形態がどのようなものかもまだわかっていない。
これは本当は何なのだろうか。
(2013年11月02日訪問)