県道41号線、鬼石方面から高崎市の吉井町へ移動するときによく使う道だ。現在拡幅工事が進んでいるとはいえ、まだ集落の中を通る狭いところやカーブが多く残っているためあまり便利な道とはいえない。
そんな不便な道だが、なるべく裏道を走るようにしている私の信条としてこのルートへ入ることは多い。
その県道で、西平井の信号から西へ 500 m ほど進んだところの崖に磨崖仏がある。
遠目には寝釈迦でもあるのかと思わせる岩塊である。
だが近くで見るとそれは摩滅した六地蔵なのであった。
覆屋に入っているが周囲には自然の崖がなく、コンクリの擁壁になっている。
この磨崖仏はもともとこの道の切り通しのようなところにあったのを、県道の拡幅時に崖からはがし取って移設したものなのではないだろうか。
何となくだが、神奈川県の鎌倉の朝日奈から金沢八景へ行く途中の道ばたにある磨崖仏「鼻欠地蔵」を思い起こさせる物件だ。いや、全然似てないか・・・。
(2013年08月18日訪問)