メーバオ市場

AH1号線とラインブエ街道の交差点にある市場。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パアン市での食事は、すべてが油っこい。朝昼晩、豚肉の角煮のようなカレーばかりで、さすがにたまには油抜きのものを食べたくなる。

ヤンゴンなどの都会なら寿司やうどんも食べられるが、パアン市で油気のない食事にありつくのは簡単ではない。どうしても油ぬきにしたい日は、ご飯の代わりにバナナを買い求めて夕食にすることもあった。そんなときは、歩いて近くのマーケットに買い出しに行く。

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住宅街の道路はまだ舗装されていないところもあるし、舗装道路でも中央だけが舗装されていて路肩は土のままなので、歩くとサンダルはすぐにほこりっぽくなってしまう。

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道で見かける動物は野良犬、ネコ、ヤギ、チャボが多い。牛、豚、アヒルもいる。当然、綱などは付いておらず自由に歩き回っている。野良猫はあまり多くなく、そしてどの動物も短毛種で痩せこけている。

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Asian Highway 1号線に出た。

もう夕方になりつつあった。修行僧が歩いている。夕方の散歩か?

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女の子の修行僧もいる。

男性の修行僧は道をゆくときも裸足だが、女性の修行僧はサンダルを履いている。

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仕事帰りの人々。

トラックバスは荷台はすし詰め状態になるので、どう考えても屋根や後ろにしがみついて乗るほうが快適そうだ。

助手席も客が乗れるのだが料金が高いと聞いた。もしかすると、屋根の上も料金が高いのかもしれない。

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これがサイッカーという乗り物。

サイドカー部分に座席が背中合わせに2つあるので、2人の客が同乗できる。後ろの座席に乗ると景色が遠ざかるようになるので不思議な感覚だ。

のんびりした感じだが、ちょっとした坂でも止まってしまうし、暑いときなどは運転手が汗だくになるので、気温や移動距離、目的地を考えて利用しないと、こっちまで汗が出てくる。

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こんな乗り方があるんだ。

これだと、後ろ座席でも前が見える。

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AH1号線の道ばたの店舗。

これはかき氷屋の屋台。

露店のかき氷やサトウキビを絞ったジュースは、清潔な店なら日本人が飲んでもおなかは大丈夫。

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ガスボンベ屋。料理のための加熱器としては高いものらしい。

パアンではまだ七輪で煮炊きしている家も多い。電磁調理器もあるが、停電が頻繁にあるので、停電時にはガスレンジを使う家もある。それは裕福な部類の家だろう。

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映画スターのブロマイドやポスターを売る店。

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トラック販売店。

ここで売っているのはみな日本車だった。

パアンでは乗用車は圧倒的に日本車で、たぶん90%くらいが日本車で占められているが、トラックやバスは中国や韓国車が多いようだった。

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洗車屋。

未舗装の道もあるし、乾期で埃っぽいので、車はすぐ砂ぼこりが溜まってくる。みんなどこで洗車しているのだろうか。ここはちょっと高級な感じの店だった。

洗車はだいたい1回50円。現地の金銭感覚だと500円になるので、日本と似た相場だ。

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ガソリンスタンド。

給油のシステムは日本のスタンドと大差ないようだった。値段もはっきり確認できなかったが、1リッター80円くらいしていたようだ。時給でガソリンが1リッターしか入らない感覚だ。よくそれで車やバイクに乗れるなあ。日本車が人気なのも、とにかく燃費が第一の理由らしい。

まあ、そういう日本のガソリンも、アメリカ人が見たらびっくりなんだろうが。

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AH1号線から、パアン空港へ向かう交差点はロータリーになっている。

ロータリーとは、信号機なしで車がいったん回転してから直進や右左折をするという道路だ。実は日本でもいくつかのロータリーを見てきているのでいつか紹介したいと思いつつ、最初に紹介するロータリーは外国になってしまった。

パアン市には気付いたかぎりで、3ヶ所のロータリーがあった。

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ロータリーを通過中の車。

ミャンマーでは車は右側通行だ。ところがほとんどの車が(右ハンドルの)日本車なので、運転はなにかと大変。

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ミャンマーの伝統スポーツ、チンロンをする男たち。

夕方には仕事を終えた男たちがいたるところでチンロンをしていた。日本の蹴鞠とよく似ている。

ルールは敵チームを倒すというものではなく、ラリーの回数や蹴技などを競うものらしい。

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ロータリーからAH1号線をそれて、ラインブエ街道方面へ入る。

市場はこの一角にある。

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先に紹介した中央マーケットがどちらかといえば問屋街のようなところだったのに対して、このマーケットは毎日の食事や日用品を買い求める町の商店街だ。特に果物に関してはパアンでいちばんの品揃えかもしれない。

果物屋が集まっている場所にいってみたら、なぜかバナナを扱っていない。バナナって果物とは別枠なのだろうか? そういえば、日本でも昔はバナナはバナナ屋で売ってたような。

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果物屋の商品を見てみる。

手前の赤いネットに入っているのはミカン。大きさはキンカンを一回り大きくしたくらいしかなく、皮をむいたら一口か二口で食べられてしまいそうな小ささ。味は日本のミカンと変わらない。

後ろに一つずつ包んであるのはリンゴ。

奥に見えるザボンみたいなのは、チュェゴーディーという柑橘。房が大きく、みずみずしく、グレープフルーツを甘くしたような味で美味。

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手前の小さい実は、青いプラム。固くて酸っぱく、ちょっと渋い。

左二段目の柑橘はタンパヤー。日本でいえばダイダイのようなものか。たぶん絞ってジュースなどに使うのではないか。

右奥の落花生みたいなものはタマリンド。ドライフルーツ状の果実が入っていている。味は甘酸っぱい。

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ものすごい数のスイカを売っている店。スイカ問屋か?

スイカの味はほとんど日本と変わらない。

日本でも買えるリンゴ、ミカンなどは、日本のもののほうが甘さや酸味が冴えていると思えた。現地でしか食べられないようなジャックフルーツ、パパイヤなどは濃厚な味で美味しかった。

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商店街を歩いてみる。

砂糖、サラダオイル、じゃがいも、歯ブラシ、石鹸、洗剤などを売っている。

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そのとなりは、魚の干物をいろいろ並べた乾物屋。

ナマズの干物を売っていた。

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青物を売っている八百屋さんもある。

ただし、商品の並べ方はかなり雑。野菜があまり美味しそうに見えない。

こうした葉物やカリフラワーも、茹でておひたしにでもしてくれればいいと思うのだが、ミャンマーではことごごく油炒めとなる。

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米屋さん。

赤米や黒米も売っていた。

子供が店番をしている。

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魚屋さん。

扱っているのは、すべて川魚。パアン市の横にはサルウィン川という大河が流れているので、魚は豊富なのだろう。なんだかピラニアみたいな形の魚がある。

冷蔵設備はおろか氷も使っていない。店番の女の子がビニール袋で魚をあおいでいるのは、ほうっておくとハエがたかって真っ黒になるからだ。

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花屋さん。

仏壇にあげるのための花だろう。1束80円くらい。にぎやかに飾ろうと思うと、200円くらいは必要になるので、けっこう高い買い物だと思う。

なお、日本では花を買うと新聞紙で包んでくれるが、こちらではバナナの葉で包む。

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やっとバナナ屋を発見。

他の果物はなく、バナナとヤシの実だけ売っていた。

大きな房を買ったら160円くらいした。他のフルーツと比べると、バナナは比較的高い部類になる。現地では房で買わずに1本単位で買うこともある。

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子供向けのおもちゃ屋。

子供には欲しいものだらけだろう。

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マーケットの終わりまで来たら立派なゲートがある。どうもマーケットの裏側から入ってしまったようだ。

寺の総門のようにも見えるが、地図を見る限りお寺はなさそう。

このあたりでは、村の入口にも門があるので、マーケットの入口を表わす門なのかもしれない。

(2014年02月02日訪問)

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2時間くらいしか冷たさが持続しないので予備ボトル2本くらい必要ですが、屋外で作業するのには現在もっとも有効なガジェットだと思います。空調服と組み合わせるととても快適です。