チャーインパゴダ参拝の続き。
パゴダを裏側から見たところ。赤く塗られた基壇は2mくらいあり、階段もないのでパゴダに登ることはできなかった。
登りはけっこう大変だったので、しばらく山頂で風に吹かれながら休憩。
崖っぷちには手すりひとつない。日本だったら高い柵で囲われるような場所だ。
そこに腰掛けてみた。キモチいいが、ちょっとお尻の穴がムズムズして落ち着かない。
パアン工科大のキャンパスが見える。
その裏山の頂上にパゴダあるのが気になる。いつかあのパゴダにも行くことがあるのだろうか。
駐車場まで戻ってきたら、先に行ったカップルが記念写真を撮っていた。
お坊さんの画像の角度にうまく合わせて、お坊さんの前で拝んでいるような構図を作ろうと試行錯誤している。
ミャンマーの仏教徒にはお気に入りのお坊さんというものがある。自分の尊敬するお坊さんのブロマイドや説法のCDを買ったりするのだ。このお坊さんもきっとカリスマのお坊さんなのだろうな。
カレン州はちょっと2年前まで反政府勢力が戦闘を続けていたところだし、いまでも貧しい人々がたくさんいるはずなのだが、一方ではオートバイやスマートフォンを所有し、日本の若者と大差ないようなデートをしている人たちもいるのだ。
道を教えてもらった本坊のところまで降りてきた。
この建物は講堂か食堂のようだった。
道の反対側には回廊があって、奥にパゴダらしきものが見え隠れしていたので、入ってみることにした。
回廊の入口で靴と靴下を脱いで登ったのだが、パゴダ付近まで行ったら、靴脱ぎの看板があった。
本坊とこの回廊の間には未舗装の道がある。こんなふうに回廊が途切れている場合は、サンダル履きのまま歩いてもいいのだろうか。
本坊のパゴダ前にあった僧房。
修行僧が寝泊まりする場所。
沐浴場。
雨水を溜めるようになっている。雨季なのに水がなみなみと溜まっていた。おそらく天水だけでは足らず、本坊の入口のほうにあった井戸から水を運んでいるのだと思う。
一戸建て形式の僧房。
こうしたコテージ風の僧房は、他のお寺でも見られる。位の高い僧侶の家ではないか。
このパゴダは、パゴダの手前側に建物が付属している。
日本の神社の「本殿・石の間・拝殿」のような造りになっていた。
石の間に相当する部分。
周囲には八曜日の守り本尊。
パゴダの周囲にある堂宇を見ていこう。
これはボールト屋根の祠。
内部にはおっさんが祀られていた。
日本のお寺における鎮守社(お寺の境内にある小さな神社)に近い感覚でとらえたらわかりやすい。
壊れかけたような祠。
内部には花御堂(はなみどう)みたいな仏具が入れてあった。下にお盆のようなものがついているので、液体を満たすのではないか。ミャンマーにも花まつり的なものがあるのだろうか。
水がめ。
休憩所。
観光客向けのものとも思えず、修行僧がくつろぐのだろうか。日本の寺の伽藍には、こうしたくつろぎの要素があまりない。
ミャンマーダルマがあった。
私にはまだよくわからない存在である。
これは仏教に由来するものなのか、それとも、精霊信仰に由来するものなのか。本当にむかし(日本軍が侵出した以前)からあるものなのか。土産物屋ではペアで売っているが寺ではペアになっていないのはなぜか。そもそも、そもそもこれは本当に「達磨」なのか?
・・・情報が少なすぎる。
登山口まで戻ってきた。所要時間は2時間45分だった。
焚き木を集めている家族がいた。いわゆる桃太郎の「柴刈り」というやつだ。日本ではほとんど見られなくなった光景だ。
(2014年02月02日訪問)