タマゥ祭りの祭壇からすぐ近くの樹の下に人形が置かれているのが見えた。
近くまで行ってみた。
男女が対になった等身大の人形だった。
女性側がハンドバッグを持っているのが不気味。
樹はセミヨンという種類らしい。
日本で「人形道祖神」と呼ばれるものによく似ている。
とても外国で撮影したとは思えない風情。
男女ともに真っ白な服装なのは、祭りの氏子たちの衣裳を再現しているからなのだろうか。
この村の民家にある魔除け飾りではカラフルな染め糸で織り上げた上着を使っていたが、これは色がないだけでなく、形もカレン族の衣裳とは違う。
女人形の頭髪はどうやら人毛が使われているようだ。男性のちょんまげみたいな髪形も人毛でできているのかも知れない。
これが何なのかは、同行したミャンマー人にもわからないようだった。だが、趣味や楽しみで作ったものとは思えず、魔除けか結界のような意味をもつものだと思われる。
日本の人形道祖神と似ているのは偶然の一致なのだろうか。
(2014年07月14日訪問)