昨日の旅で紹介した、ズェガビンロープウエイ寄進所の西側の村の中にパゴダが見えるのが以前から気になっていたので行ってみることにした。
村への入口には最近、立派な総門ができた。先ほど立ち寄ったザブンミャイン寺院では総門が取り壊されたが、ここでは総門が新築されたのである。ミャンマーではけっこうな頻度で寺の改修が行われている。
簡易舗装された農道を通ってパゴダを目指す。
途中の水田の中に不思議なものがあった。
田んぼの真ん中に小島が並んでいて樹が植えられているのだ。
日本にある「タシマ」というお墓と似ているが、ミャンマーではお墓は日本ほど重い意味がないので、田んぼの中にあるとは考えにくい。ほんとこれ何なのだろう。
山門は三連のアーチを思わせるしゃれた造り。
装飾はとても細かく、中央のアーチ上には5つの水がめを載せている。
山門の裏には寄進した人の名前が書かれており、どうやら機関車メーカーの社長と、その妻の教師がこの門を寄進したとある。寺全体もその社長が寄進してできたのではないだろうか。
境内に入ってみよう。
境内はやけに広いが、メインとなる伽藍はパゴダと僧房くらいしかない。
パゴダは平面積に対して背が高く、たくさんの小祠が付属しているのが特徴だ。だが、参拝者は基壇に登れるわけではないので、上のほうの祠に仏像があったとしても、直接拝むことはできないだろう。
パゴダの周りは玉垣みたいな柵で囲まれており、入口はひとつだけ。
メンテナンス用のハシゴがかけられていた。
パゴダのてっぺんには電飾があるので、その電球の交換のために使われるのだろ。
祠の中には大理石の小さな仏陀が収められている。
参拝できない上の段にもちゃんと収められていた。
中心的な伽藍であるパゴダ以外にはこれといって参詣する場所もなさそうだ。
奥には僧房があった。
この寺の周囲は学校の敷地になっていて、境内の横では子どもたちがサッカーに興じていた。
もしかするとお寺に付属する学校なのかもしれない。
(2014年07月27日訪問)