金曜日、仕事帰りにパアン市の中心部にあるデパートに寄ろうと思い、職場からマーケット方面へと向かった。いつもの道を通ったのでは何も発見がないので、きょうはちょっと裏道を通ってみる。
すると住宅街の中に不思議なものを見つけた。
木造の渡り廊下みたいなものがある。
地表にも狭い踏み分け道があるが、どうもこの
たまたま住人がいて、説明してくれた。
このあたりは窪地で雨季になると増水で水浸しになる。そのため家に行くための橋を作ったのだという。
わかったような、わからないような・・・。
そもそも何でそんな窪地に家を建てたの? パアン市内では他でもあきらかに冠水すると思われる場所に家が建てられていることがある。もしかして、それがおしゃれなのか?
材木はチーク材。
橋の途中からは、魚の骨のように家々に入る支橋が出ている。
支橋は家の2階の玄関へ直結している。
家の造りを見るとそれほど貧乏そうでもない。お金がなくて窪地しか手に入らなかったわけではなさそう。
カレン州の高床式住居は、柱は木製で下部が既製品のコンクリ独立基礎になっていることがほとんどだが、ここは水に浸かることを前提としてコンクリの柱になっており、普通の住宅よりお金もかかるだろう。
橋の中間地点にはT字路の分岐がある。
分岐したルート。先で道につながっていた。
これは何だろう。
家から橋まで竹が渡してある。猫の通り道か?
ミャンマーでは竹2~3本を渡した橋を人間が歩くことは普通で、私も何度か歩いたことがあるが、これはさすがに人間の体重を支えられる造りにはなっていない。
分岐ルートから戻り、橋の本道を進む。
家への入口。
支橋が庭木の中を通り抜けるようになっているステキな家。
橋の反対側も道に接続していた。
パアン市内の住宅街の路地もけっこう走り回ったが、こんな場所はほかでは見かけない。
かなり面白い場所ではないかと思う。
(2014年11月14日訪問)