ピンウールィンは英国植民地時代に避暑地として開発された町である。そのため、19世紀後半~20世紀前半の古い建物が多く残っている。
そうした古い建物の様式を、植民地様式「コロニアルスタイル」といい、ピンウールィンの観光の目玉となっている。
通訳さんのお勧めで、そのなかのひとつカンダクライグ館に行ってみた。
館は1904年に英国の商社がゲストハウスとして建てたもので、いまは「ティリミャインホテル」というホテルになっているという。
だが、行ってみたらホテルは営業しておらず、敷地はやや荒れ始めていた。
私はヨーロッパの建築様式にはあまり詳しくないが、この建物を表現するなら、ビクトリア様式だと思う。
「コロニアルスタイル」とは、日本で言えば「洋館」とか「擬洋風」的な意味であって、決まった様式があるわけではないようだ。
建物は立派。
年代的には100年ほど経っているので、日本でいえば市町村指定の有形文化財か、国の登録有形文化財くらいのランクであろうか。
国重文、県指定の有形文化財にはちょっと届かない感じであろう。
「お客サンが幽霊を見たっていう噂もあるヨー」と通訳さんが言っていたが、ホテルが休館してしまったことは知らなかったようだ。
ホテルが営業していたら、中を見せてもらえたのかも知れない。
もし、ピンウールィンに長期間滞在することがあれば、洋館めぐりでもしてみたいものだ。
いまのところは、まずはお寺優先だが。
庭はイギリス式庭園が、ものすご~く簡素になった感じだった。
(2014年11月29日訪問)