ピンウールィンの高級リゾートエリアの南の外れに、国立カンドゥジー植物園がある。
いわゆるフラワーパーク的な公園だ。市民の憩いの場にもなっている。
今回の旅では立ち寄らなかったのだが、別のときに立ち寄ったのでついでに紹介しておく。
入場料は外国人は5ドル。地元民は1,000チャット。
園内はとても広いので、まともに歩いて回ったら、2~3時間はかかりそう。
急ぎの旅なら有料の遊覧バスで回るのがいいだろう。料金は1台1,000円。
バスは電気自動車。
園内には季節の花が咲いていて、本当はゆっくり散歩するのがいいのかも知れない。
もっとも私としてはバス移動くらいでちょうどいい。公園的な施設は個人的にあまり優先度が高くないのでここで半日過ごしたいとも思わないからだ。
まあ、よくあるフラワーパークだ。
手入れはよく行き届いている。
こういう庭園造りはミャンマー人は上手だと思う。
園内には展望タワーがある。
残念ながら、遊覧バスはあちらのほうへは行かないらしい。
しばらく走ると、化石博物館という建物があった。
中にはゾウの化石などが展示されている。
これは、木の根や繭の化石と説明されていたもの。
その隣りには珪化木の展示場があった。
珪化木とは、埋もれ木の繊維にケイ素が染み込んで、木の組織を残したままガラス化した化石の一種。
マンダレー管区には珪化木の産地があるらしい。
磨き上げるとガラスで出来た樹のようになり美しい。
これは、いいものですな~。
しばらく進んだところにあった竹展示エリア。
いろいろな品種の竹が植えられている。
世界最大の竹といわれる「象竹」。
ミャンマーの竹は、日本の竹ように地下茎で増えていくのではなく、株が
竹園の反対側には柵があって動物が飼われている。
ミャンマーの北部からインド東部にかけて生息する偶蹄目のターキン。早い話、野生のウシ。数が少なくなってて絶滅危惧II類に指定されているという。
日本で言えばカモシカ的な動物だ。
電気バスの運転手がバナナを配ってくれて、餌をやることができる。
竹園のなかで見かけたテナガザル。
種類はよくわからないが、シロテナガザルか?
飼われているのか、勝手に住み着いているのかよくわからない状態だが、たぶん放し飼いになっているのだろう。
電気バスが通ると出てきて縄張りでもアピールしているのだろうか。
コースの最後のほうにあった蝶博物館。
ここは珍しく内部が撮影禁止だった。別にどうという展示でもなかったので撮影させて欲しかった。
ところで昆虫の博物館を見ていつも思うのだけど、なぜどこに行っても大量の世界の美麗な蝶の標本が並んでいるのだろう。どちらかといえば、地味でもその地域の特徴のある種について深く紹介してほしいのだが・・・。
ミャンマーは途上国で熱帯なので大量の美しい蝶がみられそうな印象だが、私の行動範囲ではあまりいろいろな昆虫を見かけない。
この植物園では比較的、蝶をよく見かけた。
これはオオルリモンアゲハ。
日本のミヤマカラスアゲハに似た印象だが、大きな瑠璃色の紋が美しい。
これはたぶんチャイロタテハ。
ミャンマーというとお寺くらいしか観光できるものがないので、たまには気分転換したいという普通の観光客にはいいスポットだろう。
(2016年07月03日訪問)