マンダレーのバスターミナル。
ヤンゴンのアウンミンガラーバスターミナルと同様、広い操車場の周りにバス会社がゴミゴミと並ぶ構造。
それでも全体の規模はヤンゴンに比べると数分の一なので、初めてでも根気よく歩けば自分の利用するバス会社を見つけられそうだ。
遠隔地へ運ばれる荷物がたくさん置かれている。
ミャンマーには都市部を除けば、宅急便のような運輸サービス網がない。日本の引越サービスのようにトラックとドライバーを必要な日数分まるまるチャーターすることはできるが割高になる。
その代わりに長距離バスが荷運びをしてくれるのである。バス会社に荷物を託して、どのバス停で降ろしてくれと頼んでおき、相手に到着時間を知らせておきバス停で待っていればよい。
操車場の一角で井戸を掘っている男達がいた。
二人一組の作業で、一人がテコを上げ下げし、もう一人は穴掘りパイプの上から手で押さえていた。
水と一緒に土を吸い上げるような原理になっていて、上の一人は手のひらでパイプの開け閉めの弁の代わりをしていた。
どこでも手に入りそうな単純な部材だけで、けっこう仕事ができるものだな。
こういう工夫は侮れない。
(2014年11月29日訪問)