ピンウールィンの郊外の田園のガタゴト道をしばらく進む。
どこへ連れて行かれるのかと思ったら梅園だという。
梅林といっても外からは耕作地には見えず、雑草だらけの土地に剪定されていない梅の樹がわさわさと繁っている場所だった。
ここは神戸のNGOが日本の梅を植樹して始めた梅林だという。そういえば、以前テレビで観たことがあるようなないような・・・。
林の中に入っていくと、多少は梅林らしい感じ。
梅は全部で140本あり、圃場の面積は約40アールあるという。
その一角にお墓があった。
この梅林の発起人、中尾作藏の墓ではないかと思われる。氏は戦時中インパール作戦に従軍しミャンマー人に助けられたことから、戦後ミャンマーのために活動してきた人物だ。2001年日本から梅の苗を持ち込み、この場所で梅林を作ってきた。
日本から分骨したのだろうか。
ミャンマーでは日本のように墓参りをするという習慣はないが、この日も墓には花が供えられていた。
畑の中に梅干しと梅酒の製造所があった。
梅林はうまくいっていて製品も作られていた。
梅酒はシャン州の名産の高度数の焼酎で造られている。
樽ごとに微妙にレシピが違うみたいで、白ペンで配合が記入されている。
これは梅干し。
梅酒製造担当のスタッフのおばちゃん。
この日は現地のオーナーがいたので、梅酒を試飲させてもらえることになった。
普通に美味しい梅酒だった。
(2016年07月01日訪問)