セガバーイェンパゴダ

長距離バスターミナルの隣りにある寺。

(ミャンマーヤンゴン管区ヤンゴン)

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ヤンゴン出張を終え、カレン州に戻るために朝早くアウンミンガラーバスターミナルへと向かった。

このバスターミナルは曲者である。この道の奥におそらく国が整備したと思われるプラットホーム形式のバス乗り場がある。横浜のYCATみたいな立派な乗り場なのだが、設計ミスによるキャパ不足のためほとんど利用されていない。しかし決まりなのか、バスはその場所で形だけ15秒くらい停車する。その間、誰も降りず、誰も乗らず、バスはそのまま会社の事務所へ向かう。

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そしてバス会社の事務所のある騒然とした駐車場が「本当のバス乗り場」なのである。

それを知らないで、プラットホームのほうでバスを待ったり、人と待ち合わせなどをしようものなら確実に迷子になる。

したがってアウンミンガラーバスターミナルへ行くときは、タクシーに必ずバス会社の事務所の前まで乗りつけてもらわなければならない。

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写真の看板ひとつ分がバス会社1社の事務所なのだ。ターミナル全体は10ヘクタールほどあり、こんな感じの事務所がいつ果てるともなくびっしりと並んでいる。

当然、場内の地図などないし、英語もほとんど見当たらない。初めてこの場所に行って、自分でバス会社を見つけるのは至難の業である。

きょう乗るバス会社は何度か利用したことがあるので、迷わずに到着できたが・・・。

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途中、渋滞も予想して1時間くらいの余裕を見てホテルを出てきたのだが、道路はスムーズに流れていたので、時間が早すぎた。

バスターミナルの隣の敷地にパゴダが見えるので、ちょっとあそこまで行ってみようか。

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お寺の入口には履物預かり所があり、朝から営業していた。ここで履物を預け、境内は裸足で歩き回ることになる。

預け料金は相場があるのかはわからないが、外国人価格としても50円くらい渡せば充分だと思う。

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中心には大きなパゴダ。形はシュエダゴンパゴダ風。

通常、パゴダは中はレンガが詰まっているのだが、このパゴダは中が空洞。四方に入口があり、内部へ入ることができる。

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内部はこんな感じ。

あっさりしている。

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天井には、ミャンマーの各地の名刹の絵が描かれていた。

こんな構成のパゴダは、シュエダゴンパゴダの近くにもあったな。いつか紹介したいと思う。

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パゴダの周りには、八曜日の守り本尊がいる。

私の誕生日は水曜日の午後なので、守り本尊は牙のないゾウ「ဟိုင်းဆင်(ハインスィン)」。

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大きなパゴダの周りを小さなパゴダが取り巻いている。

これは全体が八角形でできたパゴダ。似たようなものをモン州タトンの寺で見たな。こういう様式があるのか、あるいは有名なパゴダのレプリカなのか。

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ミニゴールデンロック発見!

これまで見てきた、ゴールデンロックのミニチュアの中ではかなり再現率が高い。

しかも登って近くから観察できそうだ。

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築山に登ってみると、橋は通行止めになっていた。

無理すれば行けないことはないが、やめておいた。

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パゴダの裏側にはタコンタイ。

頭頂部には四体の獅子像。インドの古代の石柱をイメージしたものだろう。

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バガンのダマヤッズィカパゴダのミニチュアと思われるものもあった。

やはりこの寺の建物はすべてオリジナルがあるのか。

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境内を反時計回り回ってゆく。

仏教の参拝は時計回りが基本だと思うが、ゴールデンロックが右手にあったため、そこに引き寄せられて、反時計回りとなってしまった。

動線が反時計回りになっていると思う。

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また小さなパゴダがあった。

これもどこかにオリジナルがあるのだろうか。

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面白いのは、基壇部分にたくさんのマヌーシアがいることだ。

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マヌーシアとは一つの頭に二つの身体を持つ、半人半獣の眷族である。

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こんなにたくさんいるのは初めて見た。

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シンティワリ堂。

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ひと回りして入口のあたりに戻ってきた。

城門のような建物がある。

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寺の掃除をしていたおじさんが、

「この仏像は、マンダレーのマハムニ大仏を模したものだから、ぜひ見ていッテ」

というので、中まで入ってみた。

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これがその仏像。

まあ、確かにマハムニ大仏に似ていないこともないな。

けっこう立派な寺で、建物もたくさんあるのだが、何だろう・・・普通すぎる。時間が経ったら、ミニゴールデンロックがあったということしか記憶に残らない気がする。

参詣の所要時間は徒歩での移動も含めて30分くらいだった。

これからバスに乗ってカレン州のパアンにつくころには夕方になってしまうのだった。

(2014年11月22日訪問)

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