
モーラミャイン寺町に奇妙な物体、というか、建物(?)があることは、初めてモーラミャインを訪れたときに気付いていた。
それは三階ほどの高さのひな壇型の建物にびっしりと小窓がついていて、それぞれの窓の中に仏像が並んでいるという代物。

これは今回の寺町巡りをして最も楽しみにしていた寺である。名前は、チョーセーディーターシャ寺院。長いのでターシャ寺院と略した。
はやる気持ちを抑え、まず右手の本堂のほうへ参詣。

本尊は、頭の上のとんがったところとか、胸筋ムキムキで薄着のところとか、完全にタイの様式。
タイにゆかりのある寺なのだろうか。

右下に注目。お坊さんが本尊のまえで半裸でごろ寝。
わかるョ!ホント、そのくらいしないといられない程の暑さなのだ。

本堂の横から外に出て、いよいよ謎の物体にご対面。

一面に気持ち悪いくらいに小窓がついている。

いや、窓と言うよりもピラミッド状の内部構造を覆った薄皮といってもいいのかもしれない。

上の2段は立像が収まっている。まるで、清涼飲料水の自動販売機に仏像が入っているようだ。
ここだけで60体の仏像がある。
左側の印相は何だ? 張り手でもしてるのか?

下から3段分の窓の中には、小さな座像仏がびっしりと並んでいる。
その数はおそらく3,000体くらいはあるのではないか。
すべてが同じというわけでもなく、微妙に大きさに違いがある。

全体からほとばしるチカラわざ感。数で勝負にくるミャンマー仏教らしい清々しさ。
どうしてこういうことを思いつくかなぁ。
周囲を回ってみたが、私以外の参拝客はいなかった。


境内の南側には学校のような建物があった。

ひと気がない。

パゴダと対になったタコンタイは、てっぺんにオシドリが載った最もポピュラーなタイプ。

寺の由緒書きであろうか。
(2015年04月19日訪問)