チャイッパカヨンパゴダから見えた小山を目指すことにした。距離はそう遠くはないはず。たぶん5~10kmくらいだろう。
とはいえ、事前に地図を調べてきたわけではないので行き方はわからない。とにかく山が見えた方向へ行ける道路を見つけ出し、そちらへ進んでみることにした。
ジャイン川から離れないように、可能な限り南東を目指す。
ザタピンの町の郊外へ出て、家もまばらになったあたりに、道ばたに中規模なパゴダがあった。
基壇が八角形のタイプ。
基礎の平面は四角形でその周囲の8ヶ所に、八曜日の守り本尊がある。
僧房などはいっさい付属しておらず、ただ道ばたに仏塔だけが建っていた。
そこから先にさらに大きなパゴダが見えた。
道ばたのパゴダは大きなパゴダの寺に付属するものなのだろう。
山門まで行ってみると、けっこうにぎやかそうなお寺だ。物見遊山で立ち寄ってもまったく問題なさそうだ。
山門の右側にある小屋は寄進所だろう。
金色のタイ仏みたいな写真があるので、この仏像を収めるお堂を建てたいとか、そんな感じか。
山門の柱の下には、二頭のコブラがいる。
外側に向いているのは赤いコブラ。
境内側には緑のコブラ。
ミャンマー人が記念写真撮ってる。仲間だ!
ここにも寄進についての案内板があった。講堂を建てたいみたいだ。
なんとなく裸足で回れそうな寺なので、ここで履物を脱いでいくことにした。
お寺の建物は仮設的な粗末な建物だった。上写真の絵のような立派なRC造の講堂を寄付だけで建てようとしたら大変だろうと思う。
ところが、この記事を書くために寺の経度緯度を確かめるために航空写真を見たらすでに講堂は完成していた。(このページの右上にある地図をクリックすると確認できる。)
ミャンマー人の寄進パワーってすごいな。
境内を左回りに見ていこう。
山門を入ってすぐ右側にヘビ飼育所。ではなく、檻に入った2頭のヘビの像。
ムチャリンダ仏。
蓮台みたいな紅白の基壇が面白い。
グローブパゴダ。
ミャンマーのお寺では、けっこう地球のモチーフの塔を見かける。
メインのパゴダは八角形で、周囲に24基の小さな仏塔を巡らせている。
八角形のパゴダがある程度の規模になると、こうして小塔を巡らせるというのは定石みたいだ。
基壇、基礎、犬走りすべて八角形。
犬走りはやや色の濃いタイルになってい薄曇りなので熱くもなく快適。
八角形の各面には八曜日の守り本尊。
とりあえず、私の守り本尊に跪拝。
十字型の基壇にそれぞれ仏が収められた小さなパゴダがあった。
タジャーミン堂か。仏教の上位の神である。ミャンマーのガイドさんは日本の帝釈天に相当するというけれど、日本だと如来を頂点としたヒエラルキーにおいて天部は下のほうなのでちょっとイメージが違う。
右の緑色の神は、夜叉ではないかと思う。
鐘撞き柱も天部の神のデザインになっている。
もっとも仏像は添え物で、鐘はしっかりした柱で支持されているのだが。
小さな妻入りの仏殿。
内部には山門横の寄進所の写真にあった仏像があった。
仏殿ももう完成してるじゃないか。
(2015年04月26日訪問)