コッティン村の道の突き当りにあった僧院。
山門の扁額を見ると「ကောသင်း 」とあり「コォティン」のようにも読めるが、まあ村人の発音が「コッティン」に聞こえたのでコッティン僧院ということにしておこう。
山門を入るとまず僧房や講堂がのあいだの回廊が続く。
このエリアは基本的には観光客が参詣するようなものはなにもない。
回廊をどんどん進んでいくと、仏堂やらパゴダやらが並ぶエリアへと着く。
奥の越屋根が乗った仏堂の、青い小壁の部分などはモン様式の特徴だと思う。
お堂の中には初転法輪仏。
初転法輪は
何か特別な伝承でもあるのか。
その先にはパゴダがあった。
基壇が白く、覆鉢が金色というのはザタピンの町中で見たパゴダと共通する。
鐘撞き柱とタコンタイ。
タコンタイの上部の鳥はよくあるパターンだが、タコン(垂れ下がっている筒状の飾り)が布製で日本のこいのぼりの吹き流しみたいだ。
境内を歩き回っていたら、池のようなものが見えた。
これはたぶん、階段井戸だ。
階段井戸とは、地表から掘り下げた井戸(や貯水池)から水をくむために階段で地下へ降りられる形式のものをいう。
レンガで作られており、かなり立派なものだと思う。
これはいいものを見た。
日本に帰ってきてからGoogleMapsの航空写真をチェックしていたら、ジャイン川の下流域にはほかにも階段井戸っぽいものがいくつか見えた。
こまめに巡ってみたら思わぬ掘り出し物の井戸に当たるかもしれない。
パゴダの側にもりっぱな山門があったので、そこから外へ出てみた。
広々とした場所があり、セパタクローのコートと思われるものがあった。
ゴミが散らかっているのは、ここで何か祭りでもやった後なのか。
その近くには学校と思われる建物。子どもが珍しそうにこっちを見ている。
この広々とした土地は学校の校庭なのかもしれない。
(2015年04月26日訪問)