カンターヤ湖畔の椰子酒店

椰子酒の店だが、とても見つけにくい。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パアン市のシンボルカンターヤ湖

最近、湖畔の整備が進み、湖を一周する遊歩道もできた。だがその南側は市民が湖に生ゴミを投げ込んだり、可燃ゴミを勝手に燃やしたりしている、ややダークな地域になる。

パアンには行政サービスとしてのゴミ回収がないので、どうしてもゴミはどこかに捨てるしかないわけだが。

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その南側の一角に、オオギヤシの小さな林がある。

この林には、椰子の樹液を発酵させて作る椰子酒、タンイェーのお店がある。

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これがお店への入口。

看板も何もないので、横を通っても絶対にわからない。

私も職場のスタッフに教えてもらわなければ、この店を知ることはなかったろう。そして市内にほかにタンイェー店があったとしても、自分で発見できる自信はない。

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軍隊の敷地の金網と垣根のあいだの狭い路地を入っていくとその店はある。

怪しすぎる。

ミャンマーには酒税法ないのか?

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これがそのお店だ。

まだ昼過ぎだというのに、ダメな大人たちがもう飲んでいる。

カレン州ではこんなふうに昼間からダラダラしている男たちが多い。逆に女たちは勤勉でよく働く。ちなみに、ミャンマーでは女性は(人前では?)お酒を飲んではいけないことになっている。

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樹液は午前9時ごろまでに飲めばジュース、午後になると発酵が進みお酒になる。賞味期限はその一日のみ。

椰子の木の上で作られることから、別名を「スカイビア」とも呼ばれる。旬は雨の少ない季節である11月~5月。

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これが椰子酒の超衛生的な醸造容器である

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フツフツと泡が出ている。

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味は炭酸が効いたフルーティな甘酒といった感じ。店飲みだと生暖かいのが難点だが、飲みやすく美味しいと思う。アルコール度数はたぶん3~5度くらいだろう。

空きペットボトルを持参して詰めてもらい、冷蔵庫で冷やして飲むのがお勧めだ。

もっとも日本人が飲む場合、当然ではあるがお腹の保証はできない。

(2015年04月17日訪問)

ビルマ(ミャンマー)語辞典

単行本 – 2000/9/1

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