プゥテキ僧院から北東の丘の上に大きなお寺があることは航空写真で気がついていたので、それを探しに行ってみることにした。
ゴム林の中に小さな山門があった。山門の文字は「アッセィーティンクッタラ」と書かれているらしい。長いので「クッタラパゴダ」と呼ぶことにする。
ここを入ってみる。
ゴム林の先にパゴダのある丘が見えてきた。
山門からは1kmはあるだろう。
こんな未舗装の道を走り続けるのは、普通なら心細いのだが、お寺があることがわかっているので苦にならない。
参道の途中、右側の丘の上に小さな仏塔が見えた。
参道からは200mくらい離れている。
たぶん、ここから見えている以上のものはないと思う。
きのう、午前中に滝で水泳、午後から夜まで寺参りという行動のあとの今日で、ここまで6ヶ寺の半分は小山の上にあった。すでに体力を消耗していてちょっとの斜面を登るのもきつくなっているのだ。
登るのは許してもらおう。
お寺の麓の山門に到着。山門の前には2頭のカエル。カレン族ってほんとカエルが好きだな。
また石段を登るのか・・・と思ったら、左のほうにコンクリで舗装された道がある!
悪いけど、きょうはオートバイで山頂まで登らせてもらう。
回廊を横から見るとこんなふうになっているのだな。
あっという間に山頂に到着。ラクだわ~、これからはなるべくオートバイで登らせてもらおうかな。
山頂側にも門があり、山麓と同じように2頭のカエルの眷族がいた。
山頂側から階段を見おろすとこんな感じ。
登り切ったところには休憩用のベンチがある。
登り切ったところにあった小さな白い仏塔。
右側に懸崖造りの青い小屋がある。
景色でも見えるのかな。入ってみよう。
中では女の人たちがだらしなく休憩していた。現地人もこんなになるくらい暑いのだ。
わかるな~。そもそも暑季はパゴダのハシゴをする季節ではないのだろうな。
小さなパゴダの奥のほうには僧房が並んでいた。
あとで航空写真を再確認したら、この先に300mの回廊が続いていて、その先にも伽藍があったようだ。残念だがこれも一期一会。
さらに進むと大きな白い仏塔があった。
パゴダの周りはもうコンクリが焼けていて熱くて歩くことはできない。
見慣れない装置があった。
中心にウサギがいて、回りには円周状にモザイクミラーがはめ込んである。印象として、銅鼓の模型のようにもみえるが、曼茶羅のようでもある。
なんなのだろう。
この場所から回廊があって、山の斜面を下っていた。
つまりこのお寺は山の南側に道があって山頂まで登り、その先は北側の斜面に降りてゆくように伽藍が続いているのである。
途中にあった見慣れない形の仏殿。
その横にある、さらによくわからない巨大な舞台のようなもの。
ハシゴがあるので登ってみた。
舞台の上には仏陀が祀られている。
そしてその仏陀の反対側には、舵を持つ人物がいる。
これ、もしかして船なのか?
あらためて外に出てみると、たしかに舞台の端は尖っていて船のような形と言えなくはない。
さらに回廊を降りていくと、寺男たちがだらけていた。
日本の寺では中々考えられない光景なのだが、ミャンマーは暑いし、寺でごろ寝というのは普通というか、むしろ寺はごろ寝するのに最適な場所とも言えるのだ。
水飲み場。
ここにもカエルがいる。
六角形と長方形の平面の建物があった。
六角形のほうは得度堂、長方形のほうは講堂ではないかと思う。
その先に金色の仏塔が見えてきた。
また登りだ。
この寺は双耳峰のようになっていて、2つの仏塔に挟まれるように伽藍があるのだ。
仏塔の登り口には広々とした休憩所っぽい空間。
パゴダはシンプルな形。
ここもコンクリが焼けていて、山上はほとんど歩くことができない。
仏塔の横に、また見慣れないものがある。
2本の柱の上に鳥がいるのだ。
通常、仏塔には1本のタコンタイ(石柱)が付属している。仏塔とペアになっている石柱は、奥に見える煙突のようなものである。
2本並んだ石柱はそれとは別のものだ。2本のあいだには鐘つきがある。
奇妙なのは、石柱の上にいる鳥が、
確かにミャンマーには犀鳥は生息しているが、お寺で犀鳥の彫刻というのはこれまで一度も見たことがない。しかも2本あるというのがわからない。
こちらにもあの丸い装置があった。黄色く塗られている。
シンボルが何なのかは確認を忘れた。床のコンクリが熱くて、それどころじゃなかったのだ。だが思うにクジャクなんじゃなかろうか。
反対側の双耳峰は仏塔は白色でウサギ、つまり月を表わし、こちらの仏塔は黄色でクジャク、つまり太陽を表わしているという。ま、想像だけど。
残念だが、もう一度確認に行くことはないだろう。これも一期一会。
少し離れたところに白象を収めたお堂が見えた。
このお寺はかなり広く、僧房などをすべえ見るのはかなりの根気が必要だ。
(2015年05月02日訪問)