ヤンゴンの市街地からヤンゴン空港方面に向かうメインルート、カバーエーパゴダ通り。市街地からカンドージー湖を過ぎたあたりで、注意して見ていると道ばたに大仏殿がある。
この寺はヤンゴン大仏9所巡りのひとつなのだという。
日暮れまであまり時間がないのに、もう少しお寺まわろうか、と言ってくれる通訳さん。
そして、そのわずかな時間に、ほとんどの観光客が興味を示さないであろう地味な寺に連れていってくれる通訳さん。
これこそ私が一番望んでいることなのだ。それを理解して動いてくれるなんて、ほんと有能すぎる。ギャラも高いけど金額以上の働きぶりだ。
大仏殿は、トタンで造られた質素な印象の建物だった。
内部も屋根裏が見えていて、なんだか倉庫みたいな簡素な作り。
真鍮の装飾パネルが置かれていたので、これからこれを装着して、キンキラキンに変貌していくのかもしれない。
本尊の大仏。
もちろん大仏という基準は満たしている大きさだが、ミャンマーの幾多の大仏から比べるとかなり控えめ。
シュエダゴンパゴダの境内に、このクラスの仏像なら百体はあるんじゃないかってくらいに控えめ。
内陣には足場が組まれていた。
天井の工事をしているのかもしれない。
こういうふうに、予算のあるところから先に作って、いつまでも工事をしているのもミャンマーの寺の特徴だろう。
仏陀のお顔は、知り合いの誰かに似てそうなお顔。
なごむ。
大仏殿のよこのバルコニーには小さな仏塔があった。
その前にあった
祈るときこの石を持ち上げてみて、軽く感じれば願いがかなうというのは日本でよく見かけるおもかる石やおもかる地蔵といった信仰とまったく同じ。
大仏殿の中にあった鐘つき。
境内にはパステルカラーの楽しそうな庭がある。
近くまで行ってみたが、残念ながらドアが閉まっていて入れなかった。
菩提樹を中心にして、その周囲に24体の仏が並ぶというものだった。
その外側にも天部の神さまがいるので、一種の曼茶羅なのかもしれない。
このお寺は、参詣が主体ではなく修行のための僧院としての機能が主体のように感じられた。
新しい僧房も建てられている。
(2015年05月06日訪問)