後楽園の売店の一角に、記念メダルの自販機を発見。3台構成で、1台が販売機、2台が刻印機となっている。
記念メダルの販売機は全国の観光地で見られるので、ほとんどの人は一度くらい見たことがあるのではないかと思う。知らない人のためにあえて説明すると、観光地のオリジナルの図案をあしらった金属製のメダルの販売機である。ここで売っているのは、表が後楽園、裏が岡山城のデザインのもの。
メダルは400円。それだけを買ってもいいし、アタッチメントのキーホルダーのフレーム(100円)や、ペンダントのフレーム(100円)を買い足して、メダルをはめ込んでも良い。
メダルを購入したら、そこに自分だけの文字を刻印することができる。料金は30円。使える文字は最大で36字。英大文字と数字。昔のタイプライターみたいに、数字の0と1はアルファベットの似た文字で代用する。
やり方は、下に見える半円状の穴に刻印したい側を上に向けてメダルをはめ込み、黒電話のダイアルの要領で入力したい文字を1文字ずつ指定する。(と言っても、もはやアナログ式の電話機を使ったことがない世代がほとんどか?)
これがかなりむずかしい。
いや、操作は簡単なのだが、一発勝負で打ち間違いは許されないため非常に緊張する。指止めに近い「スペース、ナカグロ、2、3」のあたりは難なく打刻できるが、「X、Y、Z」のあたりになるとひと回りしなければならず、途中でくじけそうになる。
私は小学生のころ東京タワーではじめてこれをやって、名前を打ち損じてトラウマになった。
最近では刻印機がモニタ画面つきのデジタル方式になり、文字を確認してから打刻できるようになっているが、ここに設置されているのはアナログ式の古いタイプ。
メーカーのサイトによれば、第三世代のマシンらしい。
ユーザビリティからすればモニタ画面つきの機械のほうが格段にすぐれているが、おそらくこのアナログ式の機械のほうが強く思い出に刻まれることだろう。
ぜひ体験したい逸品だ。
(2003年04月28日訪問)