これがその建物。
映画館か芝居小屋であろう。もっとも初期の映画産業ではその二種類を区別する必要はない。芝居小屋が後に映画を上映するようになり、映画館に変化していくわけだから。
大きな建物で二階桟敷もあるのではないかという規模だ。現在は倉庫として使われている。
名前はおそらく「林野座」ではないかと思うが詳細は不明。近所で年配者に聞き込みをすれば、遠い日々の華やかで甘美な思い出話を聞くことができるはずだ。
たぶんこの物件はこれまでネットに紹介されたことはなく、今後も紹介されることはないと思う。
そんな透明な存在のまま、いつのまにか消えてゆくのだろう。
(2011年02月26日訪問)