この阿波村という場所は水も豊かで水車が多くありそうな土地だということがわかってきた。村の全面積のうち人家がある場所は限られているので、村をひと回りしてみることにした。
その過程で偶然見かけた水車小屋がこれ。
土蔵造りで屋根は波トタン葺き。
いいねえ! これこそが本来のあるべき水車小屋の姿ではないのか。
残念ながら水輪は朽ちてしまっている。
導水路も隣りに新築した納屋を建てたときに埋められてしまったのか、よくわからない。
あるいは車道をかさ上げしたときの工事で消滅したか。
水輪は鉄で作ったほうが長持ちすると思われるが、おそらく鉄工所に発注することになりコストも高くつくのではないかと思う。
水の掛け方は阿波村の他の水車同様に胸掛けだったと思われるが、はっきりとはわからない。
軸は鉄製だった。
反対側から見たところ。
内部ものぞかせてもらったが、個人宅の資材などが山積みになっていて臼がどうなっているかは確認できなかった。
道路が1mくらいかさ上げされていることがわかる。
横を流れる加茂川が氾濫したことでもあって、堤防として道路を高くしたのかもしれない。
(2003年04月30日訪問)