北庄の棚田。ここも以前の旅で立ち寄るつもりで見れなかったスポットである。
農水省によって選定された「日本の棚田百選」というものがある。実際には134ヶ所の棚田が登録されている。北庄の棚田は棚田百選にリストされた中で、最大の面積を誇るエリアである。総面積は88ha。田んぼの枚数は2700枚もあるという。次点の大分県の軸丸北の棚田が51.6haであり、その他の大規模な棚田は40ha前後なので、北庄の棚田は非常に大規模ということになる。
だが難しいのは、何をもって1つのエリアとするかだ。
確かにこの棚田は北庄という大字にあるのかもしれないが、地理的にはいくつもの谷に別れていて、「1ヶ所にたくさんの水田がある」というイメージの場所ではない。
また谷の一部は上籾の棚田とも隣接しているし、大垪和の棚田もすぐ近くにあるため、なんだか1つの棚田群が字ごとにいくつも登録されているように感じられる。
谷がいくつにも分かれているということと、棚田の群の対面に見晴らしのよい観賞スポットがないことから、どうしても棚田群の全体像をつかみにくい。
ドローンでも飛ばさないと、この北庄の棚田群の本当の広がりは理解できないのではないかと思う。
とはいえ、部分部分の景観は悪くない。
車道から下がったところに民家があるのは、私の好きな構図だ。
不便そうな棚田だが、比較的よく耕作されている。
この稲株の不規則な並びを見ても、機械化が難しい水田だということがわかる。
とても小さな田んぼを発見。
ここで、ご飯茶わん何杯分のコメが採れるんだろう?
等高線にそって美しくカーブを描く。
大きな農家があった。このあたりは田の面積が比較的広い。
水がまだ張っていない田んぼも多い。
もし水が入ったら、かなりフォトジェニックな場所になるだろうと思う。
傾斜がきついエリア。
法面は
(2003年04月30日訪問)