パアン・モーラミャイン街道を外れて、トンェイン町への道をひた走っていた。
並木が続いていた街道と違い、遮るもののない村の道路は、乾季の強烈な太陽が頭上から、あるいは路面の反射から容赦なく襲ってきて気が遠くなりそう。
道路のわきの広大な畑の中に廃パゴダが見えた。畑の中というのが珍しい。立地が気になったので立ち寄ることにした。
パゴダの廃虚なんてミャンマーにはいくらもありそうに思われるかもしれないが、実はこれが意外に少ないのである。信仰が厚いのでわりとよくメンテナンスされているのだ。
逆に多いのが、作りかけで放置されているパゴダ。見た目はかなり似ているが、だが作りかけは廃虚とはいえない。
パゴダは5つの基壇の集合体で、GoogleMaps で見ると左写真のような規則性をもってならんでいるのがわかる。
ちょっと不思議な配列だ。
航空写真の左下のパゴタから半時計廻りにすべてを紹介していく。
一つ目仏塔が最も大きい。
このくらいの規模なら、5個とも同じ大きさで作ってもよさそうなのだが、なぜか形状に差がある。
二つ目の仏塔は潅木に覆われてよく見えない。
頂上には仏旗が上がっている。
三つ目の仏塔は二つ目と同じ形状だ。
こちらは仏旗の竿が長く、旗がひるがえっていた。
3つ目と4つ目の仏塔。
その間は通路のようになっている。
これが4つ目の仏塔。
潅木でもう何がなんだか・・・
五つ目。ここには仏塔が造られていない。
途中で資金が尽きて、廃虚化したパゴダなのだろうか。
かなりしょっぱい物件なのだが、実は中途半端にちゃんとしたパゴダよりも、レンガむき出しで崩れかけたパゴダのほうが記憶に残るのだ。風情がある、と言ってもいいかもしれない。
このあたりはノゥンタロン村という小さな村らしい。
目指すトンェイン町まではあと5~6km。
(2016年12月17日訪問)