赤い砂漠の外周にはいくつか僧院があるのだが、どれも質素なものばかり。まともな感性であれば参詣すべきか迷う。いや、まちがいなく素通りする。
だが一箇所参詣しまったら、次の寺も自動的にチェックする作業に突入しまうのが寺町巡りのおそろしいところなのだ。
次はあの僧院へ行ってみるか。
僧院からお坊さんが歩いてくる。
真っ赤な大地のおかげで、その風情はミャンマーというよりもマサイの戦士。
僧院の門前まで来てみた。
波板葺きの質素な建物がいくつかあるだけ。山門がなかったら、もう寺なのか何なのかわからない。
地味すぎる・・・これまでミャンマーの寺を300ヶ寺は紹介しているが、その中でも最も地味な寺かもしれない。
山門には仏陀のミニチュア像が取り付けてあった。
山門を入ると先は下り坂になっており、僧房はその下り坂に並んでいる。
少し先まで進んでみたら、こじんまりとしたパゴダがあった。
一般に、山の寺では門はふもとにあり、伽藍は坂の上に向かって並ぶものだが、この寺は山門が一番高い場所にあるのだった。
(2016年12月18日訪問)