トゥンウェン山の東のほうに小さな独立した山体がある。衛星写真を見ると山を囲むように村があり山麓にはお寺らしきものも見えるので、洞窟があるのではと期待がもてるロケーションだ。
だが寺へ向かう参道があまりぱっとしない。
山門も地味な僧院っぽさ丸出しで、お楽しみがありそうな感じではない。
境内に入って見ると、僧房や講堂が2~3棟建っているだけで、仏塔すらない。
奥に入っていったら修行僧っぽい若者がいたので、洞窟がないか尋ねたが、ないとのことだった。言葉が完全に通じていたかどうかは微妙だが、山のほうへ通じている道もなさそうなので、これ以上探しても無駄みたいだ。
僧院のまわりは、水田なのか畑地なのか遊牧地なのか、とにかくだだっぴろい空間だ。除草してあるふうでもないが、乾季のため草も生えていない。まるで運動場のよう。日本ではあまり見かけない不思議な風景だ。
奥に見えるのはビェッカ村付近の山。仮称ビェッカ山とでもしておこうか。衛星写真を見る限りお寺などもなさそうなのできょうはスルー。いつかあの地域も探査するときがくるだろうとは思うが。
きょうは北に見える緩やかな丘陵地帯が最終目的地だ。
名前ははっきりとはわからないが、ナウタニェ丘陵というような話も聞いたので、当面そう呼ぼう。
(2017年01月07日訪問)